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私家版・久里浜医療センターアルコール科入院マニュアル(仮)

これを読んでアルコール科入院生活を活用し倒そう!

アルコール科入院時の持ち物の最適解を考える 第一回 洗面・入浴物品 -洗面器は必要か-

自律的にせよ、他律的にせよ、久里浜医療センターへの入院が決まれば、「〇〇病棟へ入院されるみなさまへ」と題した書類を渡され、それに応じた準備をすることになる。

女性九週間、男性三か月という長い入院生活を送るのだから、荷物も当然それなりの量になる。

久里浜医療センター名物「外来病棟を行きかうショッピングカート」も、この荷物の多さに端を発するのであろう。

 

さて、件の書類には、「持参していただくもの」として

洗面・入浴物品:タオル、バスタオル、歯ブラシ、歯磨き粉、コップ、洗面器、石鹸、あかすり、シャンプー・髭剃り(電気カミソリ、T字カミソリ)

とある。

 

この「アルコール科入院時の持ち物の最適解を考える」シリーズ第一回では、洗面入浴にかかる持ち物の最適解について検討したい。

 

タオル

病棟内にコインランドリーがあるので、二・三枚フェイスタオルがあればよいと思われる。

100円ショップに端の始末をしてある手ぬぐいがある。そちらも乾きやすいのでオススメだ。

ハンドタオルはお好みであるがあまり使わないだろうことを申し添えておく。洗面所にはもれなくペーパータオルが設置してあるのでそれを使えばよいからだ。

ただ、無料だからといって一度に複数枚取るのはオススメしない。手洗いの度に5枚10枚と引き抜いて使う御仁を見かけたが病院の負担が嵩みひいては入院費の値上げにつながりかねないのでやめたほうがよい。

 

バスタオル

風呂上り用なので一枚で十分である。

 

歯ブラシ

一本あれば十分である。売店にもある。

 

歯磨き粉

旅行用ではこころもとない。通常サイズを一本。

 

コップ

100円ショップで割れにくいお好みのものを買ってくればよろしい。歯ブラシと歯磨き粉を立てたときに転ばない程度の安定感があればなおよろしい。

 

洗面器

後述する。

 

石鹸

お好みで。ボディソープでもなんでも。自分の場合石鹸を石鹸袋に入れスパバッグの持ち手に結び付けて使用していた。乾きやすいのでなかなかよろしかった。

 

あかすり(タオル)

お好みで。普段使いを持参するもよし、100円ショップで新たな境地を開拓するもよし。ただ、100円ショップのものは肌触りは確認できるが長さや幅が思ったような感じではなかったりするので普段使いを計測したうえで店頭に挑むとなおよろしい。そんな余裕ない? 尤もだ。

 

シャンプー(とリンスまたはコンディショナー)

皆さんここぞとばかりにお好みのものを持参しておられた。もちろん旅行用などというちまい容量のものではなくポンプタイプである。これまで使っていたものを持参するにあたっては「輸送中にポンプが押されて洗剤が漏れちゃうんじゃないか問題」を懸念する方もおられるかもしれないが上にものを乗っけたりしないかぎり存外平気である。

 

髭剃り(電気カミソリ、T字カミソリ)

基本男性向けなのでこのような記述になっているが女性もムダ毛処理のために諸々の剃毛具を持参する必要があろう。ここで注意しなくてはならないのは、患者には精神的に参り切っている人も少なくないため基本的に刃物はナースステーション預かりとなるという点である。T字カミソリの持参は推奨さられているがその所持が自由というわけではないのだ。とはいえ院内では使用前に申告し使用後に返却すればよいだけでさしたる手間はない。なお、電気カミソリ、脱毛器具など刃物のついてないものについては預ける必要はない。

 

さて、洗面器である。

 

洗面器。めっちゃかさばるのだ。持参に困る、収納に困る、持ち帰るに困る、とまぁいいことが一個もない。浴場にカランしかなければ入浴時に活躍もしたであろうが、シャワーがあれば洗面器は入浴時の物品の運搬と洗濯物の仮置きぐらいにしか役に立たない。「邪魔だから見舞いに来た身内に持ち帰ってもらった」「おいて帰りたい」などの声が多数聞かれた。正直、持ち物リストから外してもいいんじゃないか、と思う。

一方で入浴時の物品の運搬保管に大活躍したのがスパポーチ、またはスパバッグである。

3WAY 2重構造 オシャレ 温泉バッグ スパバッグ(クリア) 163343
 

 バッグの一部(主に底の部分)がメッシュになっており水抜けしやすく、入浴関係の物品を収納したまま保管しておけるすぐれものである。

アルコール科に限らず、自力入浴を伴う長期入院に当たっては、ご一考いただきたい。

 なお、類似の商品は100円ショップでも取り扱いあり。

 

では次に、リストに載っていない洗面・入浴物品についての注意事項を記す。

 

化粧品

持ち物リストにはないが、避けて通れぬのが化粧品である。

大抵の場合、男性であれば整髪料・アフターシェーブローション、女性であれば整髪料に加え化粧品の類を持参することになると思われる。

が、このとき注意しなくてはならないのは

・アルコール持ち込み禁止

・香りの強いもの持ち込み禁止

という二点の禁忌である。

 

まぁ飲んじゃうってことはないと思うが、依存症末期には医療用アルコールを飲んだ方もおられるし、アルコールの臭いで飲酒欲求が極まっちゃう方もおられるかと思われるので、禁忌となっているのであろう。

また、香りは常にして非常にデリケートな問題を孕んでいるので、紛争の種はわざわざ持ち込まぬが吉であろう。

 

なお、アルコール依存症は違法薬物とも親和性が高い病気なので、特記はないが、ネイルや除光液など揮発性の高い化粧品もナースステーション預かりになると推察される。

 

爪切り

記載はないが爪切りは非常に重要である。刃物の一種なのでナースステーション預かりになるかもしれないが持参を推奨する。

 

以上、「アルコール科入院時の持ち物の最適解を考える 第一回 洗面・入浴物品」であった。