アルコール科入院時の持ち物の最適解を考える 第四回 その他:洗濯用品 -ピンチハンガー問題の解決方法-
入院決定時に渡される「〇〇病棟へ入院される皆様へ」なる書類には「持参していただくもの」として、
洗濯用品:洗剤、ハンガー、洗濯物干し
とある。
「アルコール科入院時の持ち物の最適解を考える」シリーズ第四回では、これら洗濯にかかる物品の最適解について検討したい。
洗剤
こちらについては、コンパクトで溶け残りのない昨今の液状洗剤を持ち込むのが最適解と考えられる。
衣類用漂白剤の持ち込み、利用も自由だ。
ただし、柔軟剤については、洗濯機に専用の投入口が設けられていないため、利用してもあまり効果はないだろう。
ところで、院内の売店には液状の洗剤は売っていない。すべて旧態依然とした粉末洗剤である。液状だと認知症の患者さんが飲み物と間違えて飲んでしまうから売れないというまことしやかなうわさがあるが、たぶん本当だろう。皆様も入院の際は液状洗剤が認知症の方の目につかぬところに収納するよう気を付けていただきたい。
ハンガー
クリーニングから帰ってきた衣類についている樹脂製の黒いハンガーは業務用だけあって必要な機能はそろっており且つ頑丈なのでぜひ採用していただきたい。本数は洗濯する衣類の数に合わせればよいのだが、用心して10本くらいはそろえておきたい。
売店に販売あり。
洗濯物干し
とはそもそも何であろうか。まさか物干しざおのわけもあるまい。と思ってググってみたらえらい大掛かりなタオルハンガーなど装備した洗濯物干しが出てきて正直驚愕した。まさかそんなものを病室に持ち込むわけもなく、また実際の入院生活で周囲を見たところ、肌着、靴下、タオルなど干すのにピンチハンガーが活用されていたので、ここでの洗濯物干しとは下のようなピンチハンガーを指すものと思われる。
このタイプについては売店に販売あり。
が、こちら、実のところ大変かさばるものである。洗面器と異なり頻々と使うものではあるのだが、入院中の収納にも割と困る。またご自宅には一個あればよいレベルのものだから、大抵の人が持ち帰るのを渋る。これらの悩みを解決する商品がこのタイプである。
こちらは折りたためばハンガーサイズになりハンガーバーにかけておけるすぐれものである。嵩張らないながら機能は十分に満たしておるので入院生活にはもってこいである。2本もあれば入院生活には十分足りる。退院後も靴下などこれにまとめて干しておけば取り込んだりたたんだりする手間なくシャツ類と一緒にかけておけるのでいろいろ楽ちんである。怠け者と呼べば呼べ。
このタイプのハンガー、実は100均にも売っている。普段から活用し、入院生活に備えておきたいものだ。
洗濯ばさみ
パンツやバスタオルを干すことがあろうかと思われるので、物干しざお用か通常の洗濯ばさみを用意しておくとよいだろう。
ランドリーバッグ
記載はないが、長い入院生活、ないと割と不便なので持参を推奨する。
入院生活におけるランドリーバッグに期待されるのは
1 使用済み衣類の一時保管機能
2 1を洗濯機まで運搬する機能
3 洗濯済みの衣類を物干しまで運搬する機能
4 乾いた衣類を病室まで運搬する機能
であるため、水に強く乾きやすく汚れのつきづらいものが望ましい。
また、ベッドわきにおけるコンパクトさがあればなおよい。
これらを総合して検討したところ、
この商品が最適であるという結論に至った。
入院期間は長い。
巾着タイプのビニールバッグだろうが、洗面器だろうが、ごみ袋レジ袋だろうが、はたまたイケアの青いアレだろうが用は足りるわけだが、QOL向上のためにも、このような商品を導入する余裕がほしいところだ。
なお、
こういうのを導入している方もおられたが、洗濯物が見えちゃうのと可塑性がなく場所をとるところから聊か不便に見受けられた。
ま、好き好きであるが。
以上、「アルコール科入院時の持ち物の最適解を考える 第四回 洗濯用品」であった。